2025-11-02 Sun
こちらに来てから念願とまでは行かないが庭付き一戸建てを入手し、小さな畑もちょっと借りて色々と試したいこともあったので、暇潰しに家庭菜園でもやってみようかと思ってみたのであるが、まずは、3年程、放置されていた荒地の草むしりから着手となった。8月末の残暑の厳しい中、鎌を手に地道に草を刈っていくのだが、草刈り機でやってしまえば、あっという間に刈れる草も、成長根から地道に丁寧に刈ることで、次の草が生え難いと自分に言い聞かせ、1aぐらいだろうか表面の草を刈った後に、剣先スコップで掘り起こし、チガヤの強い根を切断していくのだが、全部完了するまで1か月は掛かってしまった。1時間もやれば汗だくになり、農家の苦労が身に染みるが、農家さんは機械でやっているから、そうでもないのかな~なんて思うも、何せ北の大地の畑の面積と言ったら、とんでもないので、機械だろうが超大変に違いない。今年の畑用には0.1aぐらい、来年用に1aぐらいを耕し、なんとか見た目は、雑草が気にならなくなってきたが、3年でこんなにチガヤ、スギナ、タンポポの密集地となってしまうのだから、自然の底力を感じる。何せ、根っこが緻密に張り巡らされており、このデンプンネットワークを完全に切断するのには3年は掛かるだろう。本当に小さい部分だけを耕すも、完全に伐根もできず、この後も毎日のように草むしりは続くのであるが、モタモタしているうちに夏も終わり、植えるものがなくなってきた。9月ともなれば、日は高いが北海道はもう秋で、ホーマックやダイソーを覗くと大根、カブぐらいしか植えるものがないようだ。肥料は888が良いとのことなので、これまたダイソーで購入し、適当に巻いて、赤かぶ、白と赤の二十日大根の3種を適当に畝を作って蒔いてみるのであった。二十日大根というから、20日で、できるのかと思ったら大間違いで、やはり気温が低いせいか1週間ぐらいしてから、やっと芽が出始めた。種の間隔が狭すぎたのか、かなり密集して生えてくるも、貧乏性の私は間引きもせずに、そのまま成長させるものだから、後々、とんでもないことになるのである。1か月もすると、葉も大きくなってきたのであるが、虫に食われているような跡がちらほらと目に入る。よく見てみると黄色の小さなカナブンみたいな虫が付いているではないか!キスジノミハムシという虫らしく、50匹は取ってみたものの、次の日も50匹、どこから湧いてくるのか、毎日とってもとっても出てくる。モンシロチョウもヒラヒラと飛んでいて、綺麗だな~なんて思ってみるも、スジノミハムシとの戦いでそれどころではない。1週間も取り続けたころだろうか、やっと、1日数匹程度にまで減ってきた。しか~し、葉っぱには大きな穴が一杯空いている。何かおかしいと思いきや今度はアオムシが沢山付いているではないか!葉と同じ色をしていたので、全く気が付かなかったが、あの時、ヒラヒラと沢山飛び回っていたモンシロチョウが産んでいった卵がかえったに違いない。3㎝位のアオムシも毎日20匹ずつとっても出てくる出てくる。大体、アオムシの周辺には糞があるので居場所は解るのであるが、どこから湧いてくるのか不明であった。よ~く見てみると、1㎝位のアオムシ達がめちゃめちゃ沢山いる。こいつらも毎日20匹ノルマで捕り続け、2か月ぐらいしてだろうか、やっと収穫できる大きさにまで育てることができた。
実は、間引きをきちんとやっておかなかったせいで、カブ同士がぶつかり、身が小さくなってしまったり、変形したりで間引きはとても大事であるし、小さいうちに間引けば、移植もできるが、大きくなってからだと、根が切れてしまうので移植しても、ほぼ全滅してしまう。草刈、伐根、耕し、虫との戦いを終えてやっとゲットしたカブ達だが、見てくれは悪いものの、スライサーで切ってしまえば、綺麗なもので、漬物達がオカズとして迎えてくれるので2か月は楽しむことができた。それにしても、スーパーに並んでいる野菜達は、葉にも殆ど虫食いの跡はなく、形も素晴らしく綺麗で揃っている。あの広大な土地で、どのように作っているのか不思議というか、かなり農薬を散布していることが予想できる。この狭い範囲ですら無農薬であれば毎日手間がかかるのだから、自然栽培とは言ったものの、無農薬野菜って本当にできるのか~いっと思いつつも、大変な思いならスーパーで買った方が楽だわ~っと、やっぱり、綺麗な野菜ってどうなんでしょうね。さてと、来年は、これに懲りずに自然との調和に挑み、ジャガイモでも作ろうかな~隣町のおばさんに貰ったブドウで、5Lは作ったジュースもめっちゃ美味しかったし、ブドウ畑も捨てがたいのだが、熊とスズメバチとの格闘が予想されるので、どうしようか来春を思案しているのであった。COMMENT
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